新しい教科書を配布(2011)
4月4日、新学期の新しい教科書が届き、全校生 徒に配布しました。スーリヤ校のシラバスは、中央政府の指導要領に基づき、教科書もCBSEに基づいたもの を使用しています。 2012年春には、10年生が大学入学のための試験を受けます。教科書はヒンディ語とサンスクリット語以外、すべて英語の教科書です。その他の教科は、英 語、数学、科学(生物、化学、物理)、社会(歴史、地理、公民)、一般常識、コンピュータ、日本語です。
生徒たちの夢と希望が溢れる教科書。新学期スタート!
毎日の給食に感謝
私たちは週6日、毎日学校で給食を提供しています。生徒たちの栄養状態を考慮し、新鮮な野菜を使用し、野菜のカレーや豆のスープを中心にしています。 時々、ヨーグルトやチーズを使います。チキンなどの肉類は使用しません。衛生に気をつけ、感染症などを予防しています。 生徒たちの3分の2はベジタリアン です。いつもベジタリアンでない生徒達も、お祭りの前後など、時々ベジタリアンになります。生徒たちの食事の調査をした ところ、一日2回から3回の食事を していますが、毎日野菜を摂取できている生徒ばかりではありませんでした。中には、小麦粉で作った薄いパン(チャパ ティ)を一枚か2枚だけ食べている生徒もいます。毎日提供されている給食は、生徒たちの栄養状態を改善し、健康にするだけでなく、頭の栄養にもなり、成績はど んどん上がっています。皮膚病も改善され、風邪も引きにくくなりました。毎日の給食が生徒たちを支えています。
コンピュータの授業(Computer class)
<2009年4月>
2年生から4年生まではコンピュータの知識を主に勉強し、5年生から8年生までの学年は実際にコンピュータを使う授業もしていま す。
最初はMSワードとペイントからスタートです。ブラインドタッチのタイピングを練習しています。
スペシャルコース(コンピュータ、英語、数学、裁縫、ベーキング、インド伝統舞踊カタック)も週に4時間設けています。
それぞれの興味関心に合わせてコースを選択し、集中的に学習します。その中でコンピュータは一番の人気です。
<2009年1月>
8月まで、コンピュータの授業は、教科書を中心にしたものでした。9月より、日本の有志の方々からいただいた中古のパソコンを使 い、本格的なコンピュータの授業が実現しました!
停電が多いビハール、しかも電圧が不安定なためパソコンを使う授業を安定的に行うにはまず、インバータの取り付けが必要でした。 (インバータは、電気のある間に充電しておく機械で、停電になると自動的に切り替わり、数時間分電気を使うことができます。)
そして、09年1月、スーリヤ・バハルティ・スクールにも、ブロードバンドがつながりました!(9月に申し込んで、4ヶ月かかり ました!)
これからは、インターネットを使った授業もできます。
土とレンガの家に生まれた子供たちが、コンピュータを使えるようになって、世界にはばたいてほしい!
夢が一歩一歩現実へとなりつつあります。コンピュータの提供など、ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございます!
2008年12月の授業風景(class room in Dec 2008)
数学の授業(写真左上)。英語の授業(写真右上)。高学年は教科により専門の教師が教えています。
Class of mathematics. (photo left above) English class. (photo right above) Upper classes are taught by special teachers of each subjects.
学年ごとにクラスを編成しています。レベル別で分けているので、同じ学年でも年齢がばらばらです。
Classes are divided by student's level. Therefore you can see variety of student's age in a class.
幼稚園の部(写真左上)。一年生に上がるまでに、一通りの基礎学力をつけます。5桁の足し算、引き算までしています。一年生に上がるのは厳しい道のりです。 (写真右上)は、裁縫の時間の様子。ミシンの使い方を練習中。人形用のシャツも作れるようになりました。今はポシェットを練習中。(写真下)は、刺繍を習っている様子です。
Nursery class (photo left above). Before going up to class first, they should obtain basics. In nursery, they even study 5 digits calculation. It is very hard to pass the level to class first in bihar. (photo right above) Class of sewing. Students are practicing how to use sewing machine. Some students learned to make a small shirt for doll. Now their target is small bag. (photo left below) Leaning needle works.
Photo Album 2007 - 2008
Class 1 Class 2 Class 3 Class 4 Class 5 Class 6 Class 7 Nursery class
頭の良い子、元気な子、いつも笑顔の子、足の速い子、字がきれいな子、絵が上手な子、いろいろな個性があります。
Some students are good at studying, always cheerful, always smiling, running faster, writing well, and good painter, Lots of variety.
放課後、1時間半歩いて家に帰り、宿題をしてからお母さんのお手伝い。優しい子たちです。
After school, some students go to home walking one and half hours, and finish their homework, and help mother. They are very kind.
授業の後、10分間、静かな気持ちで一日を振り返ります。
Before leaving school, have 10 minutes meditation to reflect how was the day.
「エンジニア」というあだ名の子、「店員」になりたい女の子、「詩人」になりたい子。いろいろな夢があります。
A boy was named engineer, a girl wants to be a clerk, a girl wants to be a poet. They have own dream.
冬の学芸会。生徒たち手作りの出し物で、みんなを楽しませました。コメディ「VIP散髪屋」など、、、。
Winter festival, students wrote scenarios by themselves. It made all fun! Best comedy was VIPbarber.
自前の衣装で。女の子たちは、お母さんのサリーを借りてきました。
Acting in their own clothes. Girls borrowed their mother's sari.
(左)12月、クリスマス会。「イエスの生涯」の劇。(右)初めて見たサンタクロースに、「あの赤い服の人誰??」
(Left) December, Christmas party. Drama Life of Jesus. (Right) Seeing Santa clause at first time, "Who is he wearing red clothes??"
3月、カルチャーフェスティバル&セミナーを開催。保護者だけでなく、町のほうからも多数参加。
March, we held a culture festival & seminar at our school. Not only guardians but also many people from Gaya attended.
酔っ払いのリアルな演技。生徒たちの素晴らしい演技が誇らしかったです。
Acting with reality as drunker. All the students performed very well, we were proud of that.
(左)太陽神スーリヤは、7頭の馬を従えています。(右)インド独立記念の歌にのせて。
(Left) Sun God Surya has 7 horses. (Right) Performing with a song of India's independence.
現在は隣の村に移動しました。ここでは、学校が始まったばかりのころを紹介しています。
2002年。(以下の文章は2002年当時に書いたものです。)
学校の校舎です。村の空いていた建物をレンタルで借りて使 用しています。
教室は3部屋。でも、クラスは4クラス。1クラスは外で青空授業です。教室は毎日交代でローテーションしています。 「雨の日はどうするの?」と先生たちに聞いたら、「今は乾季だから滅多に雨は降らないので心配ない」のだそうです。 やはりインド人、楽天的。私はハラハラ、心配性な日本人。早く自前の校舎を作ってあげたいけれど、まだまだ遠い道のり。みんな、もうちょっと我慢してね。
学校の先生は4人。みんな村の住人で、教育を受けている人たちです。高校卒業の資格(大学受験資格) に受かっています。それだけでも村ではとても珍しいのです。一人は他の学校で先生をしていましたが、他の先生は無職でし た。村では高学歴でも、都会にはもっと教育を受けた人たちがいます。しかも、そんな人たちも失業している状態ですから、 仕事が無いのです。
先生の一人は女性です。彼女がだっこしているのは、彼女の赤ちゃん(写真右)。まだ小さくてお母さんのそばを離れられないので、学校に連れて来ています。
初めて習う文字。鉛筆の持ち方、チョークの持ち方から練習です。生徒の年齢は様々。レベル別でクラス 分けしています。自分の年齢も、みんなわからないんです。兄弟が多いので、誰も誕生日を覚えていません。
生徒の中には何人か障害を持っている子供がいます。クーシーちゃんもその一人で、彼女は両足が動きません。村のはずれの 家から学校まで20分ほど手で這って通っていました。そこで、彼女に車椅子をプレゼントすることにしました。最初はみん なに注目されるので、恥ずかしそうな顔でしたが、友達も手伝ってくれて、車椅子の練習を始めました。村の道は大変ガタガタなので、誰かに押してもらわなくてはなりませんが、毎日車椅子で通っています。
インド流勉強法。壁にいくつか紙が貼ってあります。そこには、ヒンディ語で文字とイラストが書いてあ ります。「ア」は「アーム(マンゴー)」の「ア」のように、それぞれの発音を勉強するのです。代表が一人前へ出て読み、 ひとつひとつ全員で後に続いて声を出します。隣のクラスでもやっているので、ものすごい大合唱になります。ひたすら、覚 えるまで繰り返します。
クラス1と2と3は、文字に接するのが全く初めての生徒たちです。ヒンディ語と、英語、そして簡単な算数を勉強していま す。文字が読み書きできるようになったら、いろいろな教科の教科書にステップアップ。がんばれ!
屋上の授業。クラス4の生徒は他の学校から転校してきました。遠い学校に通っていたけれど、近くに学 校ができたので、こちらで勉強をすることに。だから、彼らの制服はばらばら。前の学校の制服を着ているのです。残念ながら、この学校にはまだ制服がありません。インドの学校では、学校がシャツは白、スカートやズボンは黒など、色だけ指定し て、生徒がそれぞれオーダーメイドで制服を作ることが多いのです。けれど、この学校の生徒たちのほとんどは、家が貧しくて制服を作るだけの余裕がないのです。
いつか制服作ってあげるから、待っててね。
松葉杖をついているのは、先生ではなくて、生徒です。推定17歳。彼も初めて学校に入りました。読み書きは独学で少しで きます。年が大きいけれど、どうしても勉強がしたくて、入学しました。とても熱心な生徒です。
生徒の中にはびっくりするくらいよく勉強ができる子がいます。将来が楽しみです。